どうも、私は当ブログの管理人、ぞねぞうと申します。
私は、2024年度の宅建試験に挑戦し、50点中満点中44点の得点で一発合格を果たすことが出来ました。
宅建試験の学習法については、やった方がいいこと、逆にやらない方がいいこと等々、ネット上にも様々な意見が錯綜しています。
そこでこの記事では、一発合格を果たした私があえて「やらなかったこと」をピックアップしてみました。
あくまでも私の個人の体験となってしまいますが、宅建試験合格を目指す皆さまの参考になればと思っています。
宅建一発合格者がやらなかったこと 7選
①過去問の解説欄の余白に周辺知識を書き込む
宅建試験における周辺知識とは、過去問で問われた論点に関連している知識のことです。
宅建の本試験では、過去に出題された問題と全く同じ問題が出題されるケースは少なく、過去問の周辺知識を聞いてくる問題が多く出題されると言われています。
この周辺知識を過去問を解きながら確認し、それらを解説の余白に書き加えてオリジナルのテキストのように仕上げていく、というやり方をしている人をネット上でチラホラ見かけました。
しかしながら、私はこの方法を取り入れることはありませんでした。
なぜなら、私は受験指導の素人だからです。6月下旬に勉強を始めたばかりの初学者なのです。
周辺知識を過去問の解説欄の余白に書き込むといっても、どの周辺知識をどれだけ書き込んだらいいのでしょうか。
そもそも、初学者に周辺知識の出題頻度など分かるはずが無いのです。
現実的には、テキストに載っているまとめ表の知識を参考書の余白に書き写すという作業になってしまうでしょう。
だとしたら、テキストそのものに付箋を貼ったりマーカーを引いたり等のカスタマイズを加え、それを何度も見返した方が手っ取り早いと思ったのです。
テキストこそが、受験指導のプロが精魂をこめて作り上げた重要知識の塊ですからね。
このテキスト中心の学習方法はピッタリとハマり、学習の大きな効率化に繋がりました。
②自分だけの「オリジナルまとめノート」を作る
「書く」という作業は時間のムダになると思ったので、自分だけのまとめノートを作ることはしませんでした。
初学者のうちは重要な知識とそうでない知識の見分けがつかず、「何をどうまとめたらいいのか」がよく分からなかったからです。
その代わりに、私はテキストのまとめ表を存分に活用しました。
自分だけで何とかするのではなく、プロの力に頼った方がよっぽど効率がいいと思ったからです。
実際にそうすることで、学習をスムーズに進めることが出来ました。
もちろん、直前期に作るまとめノートならば、問題を見分ける能力が身に付いているため、ある程度の有効性はあると思いますが、初学者のうちは効率が悪いと思っています。
③テキストを辞書代わりに使う
ネット上では、過去問の解説を読んでも分からないときだけテキストを参照するという、いわばテキストを辞書代わりに使うことを推奨する意見もよく見かけます。
テキストを読むのは時間がかかるので、過去問の解説欄の余白に適宜書き込みを行いつつ、過去問を何度も見直すという、過去問中心の学習を勧めているんですね。
中には、本試験の会場には過去問だけ持っていくという人もいます。
この方法に関しても、私は取り入れることはありませんでした。
それよりも、間違えたこと・曖昧なことは常にテキストに戻って確認し、付箋やマーカーで印をつけるなどしてカスタマイズし、後で何度も見返すという、いわばテキスト中心の学習を進めていました。
そのテキストを、本試験の会場にも持ち込んで見直しを行うことで、高得点を取ることができました。
宅建試験のテキストは、各資格スクールが長年の指導経験で培ったノウハウをもとに、魂を込めて作られています。
重要事項を整理するための図解や比較表はプロが作っただけあって非常に分かりやすく、初学者が作ったまとめノートでは太刀打ちができないでしょう。
それらを活用すれば、短時間で効果的な見直しができるのです。
テキストを辞書代わりに使ってほとんど見返さないということは、大変もったいないことをしているのです。
実際に、テキストに書いてある基礎知識を元にした問題が大量に出題いることを、以下の記事で検証しています。

④結果の出ないやり方にこだわる
初学者の頃、「①過去問の解説欄の余白に周辺知識を書き込む」という方法を自分でも試してみたことがあります。
過去問を1問解き、該当する分野のテキストを参考にしながら、必要だと思われる周辺知識を過去問の解説欄に書き込もうとしていきました。
その結果、過去問1問の学習を進めるのに1時間以上の時間がかかってしまったのです。
初学者のうちは、どの周辺知識を書き込めばいいのか見当もつかず、1時間の間、過去問とテキストを見比べてウンウンと唸っているだけの状態だったんです。
こりゃダメだと思い、すぐにこの方法を辞めて、テキストをカスタマイズするやり方に変更した結果、学習もスムーズに進んでいきました。
宅建試験においては、自分で決めたことを最後までやりきることが大切なのですが、一方で、その都度軌道修正を図っていく柔軟性も必要なのです。
⑤初めから完璧主義で学習を進める
私は、「まず一周してみる」という気持ちで、宅建試験の全範囲をやり通すようにしました。
もちろん、覚えていないと過去問が解けなくなるような知識はなるべく暗記するようにしていましたが、「忘れたらまたやればいい」という感覚で進めていきました。
まずは、暗記より理解を優先して、与えられたカリキュラムを一通りやり抜くことに専念しました。
その後、問題演習を繰り返していきましたが、その過程で分かったことは、「初学者の頃に身に付けた知識は意外と不正確」ということでした。
問題演習で初見の問題に触れたりして、新たな角度から光を当てることで、知識はより正確なものになっていくんですね。
加えて、宅建試験の各科目の論点には繋がっており、権利関係で民法の考え方が分かると、宅建業法も理解しやすくなったりもします。
そうだとすれば、初学者の頃に学んだことを、「まずは完璧な暗記だ!」と気合を入れて毎日反復して頭に叩き込んでいくようなことをすれば、不正確であったりムダな知識を詰め込むことになり、結果的に学習の効率性が下がることになります。
完璧主義に陥って先に進めないくらいなら、まずは一周してみることを強くオススメします。
⑥理想の学習法にこだわる
私はクレアールの通信講座で宅建の学習を始めたのですが、その頃にネット上で「超短期の学習で独学一発合格!」といった情報を目にすることがありました。
それに比べたら、私の取り入れている学習法はあまりにもオーソドックスなものであり、「コストパフォーマンスが悪いのでは?」と、戸惑いを感じることもありました。
しかしながら、スマートで理想的な方法にこだわるあまり、学習そのものを辞めてしまっては何の意味もありません。
「後で軌道修正すればいいか」という気持ちで、私はクレアールの通信講座を続けることにしました。
結果として、この時期に培った基礎が本試験合格の原動力となりました。
学習法を見直す柔軟性も備えながらも、とにかく足を止めないということも大切だと思います。
⑦他の受験生の動向を気にする
一般的に、宅建に合格する人の多くは4月頃までに学習を始めていると言われており、6月23日に学習を始めた私は、他の受験生から出遅れたスタートになりました。
SNS上では、「全分野の過去問の周回が一段落した」等々、学習の進捗を報告する受験生の投稿も散見されましたが、どうせ遅れているのだからと、私は気にしないようにしていました。
それより、自分と向き合い、本試験までに決めたスケジュールを崩さずにやりきることが大切だと考えたからです。
試験が近づいてくると、「模試で○○点取った!」という投稿も増えてきますが、そうした情報に惑わされずしっかりと自分のペースを守っていくことが合格に繋がっていくと思います。
まとめ
この記事では、「宅建一発合格者がやらなかったこと」というテーマで、7つの項目を紹介していきました。
宅建試験の学習法については、ネット上にも様々な意見が見受けられます。
学習を進めていると、そうした意見に振り回されそうにもなりますが、大切なことは、人の意見をしっかりと見極める目を養ない、ゆるぎない自分軸で学習を進めることなのです。