【CFP】金融資産運用設計で42点を取った時の勉強方法

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こんにちは。私は当ブログの管理人、ぞねぞうと申します。

私は、CFP試験の各課目について、以下のスケジュールで合格し、晴れてCFP認定者となることが出来ました。

【2023年11月】不動産運用設計、タックスプランニング

【2024年6月】ライフプランニング・リタイアメントプランニング、相続・事業承継設計

【2024年11月】リスクと保険

【2025年6月】金融資産運用設計

そこでこの記事では、2025年6月試験において金融資産運用設計で42点を獲得した時の勉強方法について述べていきたいと思います。

この記事が、CFP試験の合格を目指す方の参考になれば幸いです。

目次

勉強時間

勉強時間:約160時間

CFP試験の中でも、金融資産運用設計はその難易度から「ラスボス」と言われており、必要な勉強時間は約60時間~150時間とされています。

私も、どうしてもCFP認定者になりたかったので、最後に残った金融資産運用設計の1課目に集中し、なおかつ約160時間という勉強時間を費やして、万全の体制で試験を受けることにしました。

勉強方法

知識の抽象化を徹底

宅建試験で培った勉強法を、CFP試験においても徹底しました。

知識の抽象化とは、具体的な事柄や情報から共通する本質的な要素を見つけ出し、それを汎用的な概念やスキルに変換する思考のプロセスです。

試験勉強に当てはめると、過去問題集を解きながら、問題を解く上での基本ルールを抽出していくという思考方法です。

精選過去問題集を解いた後は、そのままにせずに必ず標準テキストに戻って基本ルールを確認し、必要とあれば知識を書き足していきました。

その方が整理して覚えやすいからです。

なぜならば、過去問の性質上、そこに掲載されている知識は、枝葉末節の知識です。

一方で、テキストには、根幹となる知識が整理されています。

テキストに情報を補足していった方が覚えやすいのです。

もちろん、テキストに載っていない知識については、過去問の知識をそのまま覚えるようにしました。

基礎問題は落とさない

金融資産運用設計という課目は、時事的なテーマが10問以上と数多く出題される傾向にあり、計算問題も難しいものが出題され、CFP試験では一番難しい課目といわれています。

しかしながら、時事問題でも精選過去問集の知識がそのまま出題されたり、簡単な計算問題があったりと、サービス問題も数多くあるのです。

過去問題集を解いていると、明らかに簡単な問題が繰り返し出題されていることに気付きました。

他の受験生に置いてきぼりを食らわないために、そうした問題は絶対に落とさないようにしました。

「経済・金融の基礎知識」「ライフプランと金融資産運用設計」は、暗記すれば解ける問題がよく出てきます。

加えて、「投資信託」「オプション取引」「ポートフォリオ理論」などは、理屈さえ分かれば、計算プロセスも短く、むしろ得点源になる分野です。

時事問題は過去問・予想問題を活用

金融資産運用設計という課目は、時事的なテーマが数多く出題されるため、日頃から新聞やテレビなどで経済や金融ニュースをチェックした方がいいとよく言われます。

しかしながら、ニュースばかり見ていては、肝心な問題演習がおろそかになると思ったので、この方法を取り入れることはありませんでした。

ニュースで取り扱う内容は、CFP試験と無関係なものも多いですからね。

それよりも、過去問・予想問題を活用し、その問題で問われた知識を通じて、近年の経済情勢を掴むようにしていました。

用語が分からないものは、後述するYouTubeを活用するようにしていました。

時事問題とはいえ、数多くの問題から知識を抽象化していけば、試験で問われそうな論点が分かってきます。

漠然としたニュースを参考にするよりも、このやり方の方が効率がいいと思います。

内容が理解できない場合はYouTubeを活用

私は金融業界に勤めているので、過去問の解説を読むだけでも、各分野の内容をある程度は理解することができました。

それでも、実務で扱っていない分野は、今一つ概念が理解できないものがあったので、その場合は「東大式FPチャンネル/ほんださん」の動画を参考にしました。

本田さんの動画は、金融理論の概念を嚙み砕いて解説してくれるため、金融業界の未経験者にも大変オススメできます。

その分かりやすさは、資格スクールの講師以上と言えます。

動画を活用して学習内容を理解できれば、暗記もスムーズに進んでいきます。

「外貨建て金融商品」の難問は捨てる

「外貨建て金融商品」の分野には、やたらと長い計算問題が出てきます。

外貨建て債権や投資信託を組み合わせて、計算過程を複雑にした問題です。

毎回出題パターンが異なり、問題演習の段階でもかなりの時間がかかっていたことから、思い切って捨てることにしました。

「外貨建て金融商品」の分野に関しては、単純な外貨預金の計算問題と4肢択一問題に絞り込み、後は他の分野に注力しました。

金融資産運用設計は時間が足りなくなる試験のため、どうしてもできない、時間がかかり過ぎる分野は、捨ててしまうのも一つの選択肢だと思います。

使用した教材

最近のCFP試験は、精選過去問題集だけでは太刀打ちできなくなってきています。

特に金融資産運用設計はラスボスとも言われる難易度のため、ありとあらゆる教材や講座を投入しました。

CFP 精選過去問題集 金融資産運用設計

受験生なら誰でも使用していると言っても過言ではない、CFP試験のメイン教材です。

「外貨建て金融商品」の難問を除き、4周分の周回を重ねました。

使い方としては、問題を解いた後にテキストの該当箇所に戻り、知識を体系的に覚えていくという方法を行っていました。

どうしてもテキストに載っていない知識は、過去問の解説の知識をそのまま覚えるようにしていました。

精選過去問題集は解説が充実しており、本試験でもそこから出題されたりします。

もちろん、時事問題対策としても大変有効でした。

Amazonだとタイミングによっては最新分が売っていないことがあるため、その場合は、FPK研修センターの販売サイトで購入するとよいでしょう。

CFP資格 標準テキスト 金融資産運用設計

CFP試験は、宅建試験ほどテキストのラインナップは無く、テキストといったらこれくらいしかありません。

過去問に出てきたバラバラの知識を繋ぎとめるための、いわば根幹の役割として使用しました。

過去問を解いた後にテキストで該当箇所を確認すれば、知識の全体像が見えてきて体系的に整理できるため、暗記がしやすくなります。

これまでのCFP試験は精選過去問題集だけでも何とかなりましたが、最近は全体的に難化傾向にあるため、今後はテキストを活用する学習が欠かせないでしょう。

Amazonで最新版の取扱いが無い場合、FPK研修センターの販売サイトで購入するとよいでしょう。

CFP資格審査試験 問題集 金融資産運用設計

各回の本試験の問題50問が掲載されている過去問題集です。

精選過去問題集は全ての過去問を網羅しているわけではなく、おおよそ直近2回分の本試験の問題には精選過去問題集でも見たことの無い問題が出てきたりします。

そのために、この問題集を活用し、問題演習のバリエーションを増やして初見の問題への対応力を身に付けておく必要があります。

私は直近2回分を、3回ほど周回しました。

本試験の過去問はFP協会のホームページで無料公開されているのですが、解説が載っていないため、少なくとも直近2回分は購入してしまった方がいいでしょう。

Amazonでは取扱いが無く、FP協会またはFPK研修センターの販売サイトで購入することができます。

FP1級 TEPPEN 学科試験一問一答 基礎編&応用編 総合問題集 Vol.1

ほんださん監修のFP1級対策の問題集です。知識の幅を広げるために使用しました。

CFP試験とは出題の傾向が異なっているため、無理に使わなくても良かったかもしれません。

受講した講座

CFP試験の他の5課目は全て独学でしたが、金融資産運用設計は最難関ということで、資格スクールの講義も活用しました。

【TAC】 CFP®総まとめ講義+過去問解説講義セット

覚えるべきポイントを絞った講義であり、価格も安くて気軽に受講できます。

得点すべき問題を中心に解説を加えてくれるところが、私にはとても有益でした。

「外貨建て金融商品」などの難問については取扱いがなく、そのため覚えるべき基本的な知識をよく整理することができます。

この講座を受けることで、本試験への手ごたえを掴むことができました。

【TAC】CFP計算問題特訓講座

総まとめ講義の内容が分かっていれば、無理に受講しなくてもいいと思います。

どうしても計算問題が苦手ならば、受講することも検討した方がいいでしょう。

受験した模擬試験

【TAC】CFP公開模試

TACの公開模試です。

基礎的な出題が多く、学習がある程度進んだ段階で受験すると、かなり簡単に感じるはずです。

私も、初回で43点を取ることが出来ました。

逆にいえば、ここに出てくるレベルの問題を大量に落としてしまうと、合格が厳しくなります。

基礎的な事項の確認には、ちょうどよい難易度と言えます。

【LEC】CFP公開模擬試験

LECの公開模試です。

TACとは打って変わって難易度の高い問題が多く、学習がある程度進んだ段階で受験したにもかかわらず、36点しか取れませんでした。

私はこの模試で出てきた知識を生かし、本試験では+1点の上積みをすることが出来ました。

とはいえ、全体的に難しめなので、あまり余裕が無ければ、この模試に出てきた知識について深入りする必要は無いと思います。

試験当日にやったこと

ワンブーストの多用

私は宅建試験に関してはワンブースト否定派なのですが、FP試験に関してはどんどんやるべきだと思っています。

(ワンブースト=一つ目の選択肢が正解だと思ったら、他は読まずに次の問題へ進むこと)

CFP試験は宅建試験に比べて、合格最低点が低く、得意分野で稼いで逃げ切るという戦略が取りやすいです。

加えて、金融資産運用設計は時間内に終わらない課目です。

ワンブーストを活用するのが最適なのです。

私はワンブースト、ツーブーストを多用し、とにかくできる問題から解いて逃げ切っていきました。

難問は後回し

金融資産運用設計は、過去問では見たことも無いような問題が数多く出題されます。

160時間勉強して様々な問題に触れた私ですら、当日の問題を見た時に面食らったほどです。

そういう問題には時間をかけず、とにかく解けそうな問題から確実に解いていきました。

分からない問題はテキトーにマークしたのですが、それでも42点を取ることが出来ました。

初見の問題を見ても動揺せずに簡単な問題を見つけ出すスキルこそが、金融資産運用設計の合格に必要なことを強く実感しました。

時間が取れない場合は何を優先すべきか

私は時間的な余裕があったので、様々な教材を使用することができましたが、そこまで勉強時間を取れない方もいると思います。

その場合、まずは「CFP 精選過去問題集」と「CFP資格 標準テキスト」の組み合わせで基礎を固めておきましょう。

知識を抽象化して、覚えるべき知識を絞り込み、絶対に落とさないように確実に暗記しておきます。

もちろん、「外貨建て金融商品」の難問は捨てます。

これらの対策に加えて、直近2回分の「CFP資格審査試験 問題集」と「TAC CFP公開模試」にも取り組んでおけば、十分な問題演習の数をこなすことができます。

こうしておけば、何とか本試験でも戦える実力が身に付くのではないでしょうか。

まとめ

金融資産運用設計は、CFP試験で一番難しいと言われている課目です。

本試験では、時事問題、計算問題を問わず、過去問では見たことの無い問題が数多く出題されます。

その一方、知識を暗記していれば確実に取れる択一問題や、理屈が分かれば簡単に解ける計算問題など、これまた多くのサービス問題が出題されるのです。

そうしたサービス問題を確実に取りきるスキルがあれば、合格最低点を超えることができるのです。

問題演習を通じ、これらのスキルを身に付ければ、難関と言われる金融資産運用設計の合格を勝ち取ることができるはずです。

この記事を参考にしながら、是非とも合格を勝ち取ってください。

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