こんにちは、私は当ブログの管理人、ぞねぞうと申します。
私は、クレアールの通信講座とLECの出る順宅建士シリーズの独学という2つの方法を試しながら、R6年度宅建試験に44点で一発合格を果たすことができました。
そんな私が本試験を受験してみて分かったことは、テキストに書いてある基礎知識が合格のカギを握っていたということです。
過去の記事では、出る順宅建士シリーズを参照しつつそのことを検証していきました。

そこでこの記事では、クレアールのテキスト&過去問に書いてある知識で解ける問題はどのくらい出題されていたのかを検証していきたいと思います。
クレアールのテキスト&過去問で検証
Aランクの知識から35問も出題されていた
私は、2024年度の本試験について、「これが分かっていれば正解の選択肢が選べる」という知識を、クレアールの通信講座で使用したテキスト&過去問題集からピックアップしてみました。
これらの知識は、「この知識を元にすれば確実に1つの正解肢を選べる」、もしくは、「この知識を元にすれば3つの誤答肢が分かり消去法で正解が導ける」という基準により拾い上げたものです。
そして、その知識があれば解ける問題の数を、知識の出所ごとに分類し、出題頻度ごとにA~Cの3段階(Aが最重要)でレベル分けしてみました。
また、クレアールのテキストには「試験に出る」「重要ダ!」「重要図解」の3種類のまとめ表があり、それらを区別して分類するとともに、この3種類のまとめ表以外の本文の記述も区別して分類しています。
その結果は、以下の通りです。
R6年度本試験 正解に必要な知識
出所 | 問題数 |
「試験に出る」 Aランク | クレアール テキスト23問 |
クレアール テキスト 「試験に出る」 Bランク | 1問 |
「重要ダ!」 Aランク | クレアール テキスト1問 |
クレアール テキスト 「重要図解」 Aランク | 1問 |
クレアール テキスト 本文の記述 Aランク | 7問 |
クレアール テキスト 本文の記述 Bランク | 2問 |
クレアール テキスト 本文の記述 Cランク | 1問 |
クレアール 過去問 Aランク | 3問 |
他社 過去問 Aランク | 1問 |
他社 模擬試験 | 1問 |
(統計、土地・建物) | その他3問 |
不明 | 6問 |
合計 | 50問 |
上記の表から、クレアールのテキスト&過去問のAランクの知識(太字で協調)を覚えているだけで、35問も正解できるようになっていることが分かります。
これらの内訳は、「試験に出る」Aランク23問+「重要ダ!」Aランク1問+「重要図解」Aランク1問+本文の記述Aランク7問+過去問Aランク3問=35問となっています。
ここで、Bランクの知識で解ける3問(=「試験に出る」 Bランク+本文の記述 Bランク)を加えれば、合計で38問となり、R6年度本試験の合格最低点37点を上回ることになります。
このことからも、クレアールの通信講座の予測の精度は高く、その内容をしっかりとマスターしておけば、それだけで合格点に到達するということがよく分かります。
特に、問21の農地法の問題(正解率38.3%)に関しても、クレアールの過去問題集では類似の過去問(H26.問21)をAランクに判定して掲載していました。
本試験でこの問題を見たときは、「クレアール、すげー!」と感動しながら1点ゲットさせてもらいました。
なお、「不明」となっている問題は、クレアールのテキスト&過去問の中にもその解答の根拠となる知識が見当たらない問題です。
そのほとんどが難問と判定された問題であり、正解できなくても合否には影響しない問題です。
正解率60%以上という条件でフィルターをかけてみると…
検証の結果、クレアールのテキスト&過去問の知識だけでも合格点に到達すること分かりましたが、これらの問題の中には正解率60%未満(正解率はLECウォーク問より引用)の問題も含まれています。
正解率60%未満の問題は、より高度な現場思考の能力が求められ、受験生によって正解・不正解が分かれてくる問題であり、本試験で確実に得点できるかは、正直微妙なところです。
逆に、正解率60%以上の問題を確実に得点していくことが合格への近道であるということが、以下の表からも分かります。
宅建試験 正解率ごとの問題数
正解率 | R4年度 | R5年度 | R6年度 |
80%以上 | 22問 | 23問 | 24問 |
70%以上 | 32問 | 32問 | 35問 |
60%以上 | 38問 | 38問 | 39問 |
50%以上 | 42問 | 44問 | 45問 |
40%以上 | 43問 | 46問 | 46問 |
最低点 | 36点 | 36点 | 37点 |
(正解率はLEC「出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集(2023~2025年版)」の「受験者正解率」を参照)
そこで、正解率60%以上という条件でフィルターをかけてみました。
正解に必要な知識(正解率60%以上)
出所 | 問題数 |
「試験に出る」 Aランク | クレアール テキスト22問 |
クレアール テキスト 「試験に出る」 Bランク | 1問 |
「重要ダ!」 Aランク | クレアール テキスト1問 |
クレアール テキスト 「重要図解」 Aランク | 1問 |
クレアール テキスト 本文の記述 Aランク | 6問 |
クレアール テキスト 本文の記述 Bランク | 1問 |
クレアール 過去問 Aランク | 2問 |
他社 過去問 Aランク | 1問 |
他社 模擬試験 | 1問 |
(統計、土地・建物) | その他3問 |
合計 | 39問 |
上記の表によると、クレアールのテキスト&過去問のAランクの知識を覚えておけば解ける問題が32問(22問+1問+1問+6問+2問)あることが分かります。
ここに、テキストのBランクの知識で解ける問題の2問(1問+1問)を加えていきます。
さらに、「その他(統計、土地・建物)」の問題が3問あり、
これらは、直前の対策と受験テクニックで何とかなる問題です。
以上を合計すると、32問+2問+3問=37問となり、合格最低点37点に到達するのです。
合格率60%以上の問題に絞ったとしても、十分な数字であることが分かります。
結論:クレアールのテキスト&過去問の知識だけでも合格できる
これまで見てきたとおり、宅建試験では、正解率60%の問題を確実に取り切ることが重要であり、その中でも、テキスト&過去問のAランクの基礎知識が大きな割合を占めていることが分かりました。
それらの基礎知識を正確に覚えておけば、後は+αの対策を取ることで合格レベルに達することができます。
以上から、宅建試験においてはクレアールの通信講座で使用するテキスト&過去問の知識だけでも十分に合格レベルに達することが分かります。
テキスト&過去問の活用法
テキスト&過去問の基礎知識を押さえておけば合格できる試験であるにも関わらず、宅建試験では毎年8割以上の人が不合格となってしまいます。
その主な原因としては、覚えるべき知識を絞り込めていないため、基礎的な知識を聞いてくる問題でも失点してしまうということです。
そうならないためにも、テキスト&過去問を十分に活用することが大切になってきます。
その活用法は、過去問演習を行った際に、問題の解答の根拠を、テキストの中から見つけ出し、その個所にマーカーを引いておくということです。
こうすれば、テキストの知識が絞り込まれ、覚えるべき知識が明確化されるのです。
実際に、私が使ったクレアールのテキストは、過去問で聞かれた基礎的な問題の根拠となる箇所に、沢山のマーカーが引いてありました。
本試験では、それらの知識を元にして、数多くの問題が出題されていたのです。
過去問演習の回数を重ねる過程でこの作業を繰り返していけば、自分だけの最強テキストを作り上げることができるはずです。
まとめ
資格スクールは、受験指導のプロです。
そのプロが作った教材の基礎知識から多くの問題が出題されていることは、この記事で検証した通りです。
資格スクールが発行している教材は、過去の出題傾向を徹底分析し、今後の出題可能性を予測したうえで、最優先で覚えるべき知識がまとめ上げられているのです。
通信講座で学んでいる人も、独学の人も、それらを活用しない手はないでしょう。
クレアールの教材も、この記事で見てきた通り予測の精度が高く、その中の知識を元にして数多くの問題が出題されていました。
今後、宅建試験の受験を考えている方は、クレアールの通信講座の利用も検討してみてはいかがでしょうか。