どうも、私は当ブログの管理人、ぞねぞうと申します。
私は通信講座と独学という2つの方法を試しながら、R6年度宅建試験に44点で一発合格を果たすことができました。
そしてその成果に大きく貢献したのが、LECの教材「出る順宅建士 」シリーズです。
そこでこの記事では、一発合格を果たした私の視点から、「出る順宅建士」シリーズの中核となっている「出る順宅建士 合格テキスト」「出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集」を徹底的にレビューしていくとともに、効果的な使い方についても紹介していきたいと思います。
「出る順宅建士」シリーズ基本データ
「出る順宅建士」シリーズとは
「出る順宅建士」シリーズとは、大手資格学校のLECが毎年発行しているロングセラーの宅建教材です。
その中核となっているのが「出る順宅建士 合格テキスト」「出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集」という2種類の教材です。
幅広い層の受験生から厚い支持を受けており、LECの宅建講座のメイン教材にもなっている、信頼と実績のある教材なのです。
これらの教材では、宅建試験の出題傾向を徹底的に分析した上で、最重要ポイントが分かりやすくまとめられており、ここに出てくるポイントをしっかりと押さえておくことで、本試験で合格できる実力が身に付くようになっています。
私も、この「出る順宅建士」シリーズを徹底的に使い倒すことで、本試験で一発合格を果たすことができました。
そんな出る順宅建士シリーズの基本データは以下の通りとなっています。
「出る順宅建士 合格テキスト」
出る順宅建士 合格テキスト ①権利関係
価格:2,750円(税込)
ページ数:438ページ
出る順宅建士 合格テキスト ②宅建業法
価格:2,200円(税込)
ページ数:311ページ
出る順宅建士 合格テキスト ③法令上の制限・税・その他
価格:3,080円(税込)
ページ数:481ページ
「出る順宅建士 ウォーク問過去問題集」
出る順宅建士 ウォーク問過去問題集 ①権利関係
価格:1,980円(税込)
ページ数:342ページ
収録問題数:169問(うち14問はR6年本試験問題)
出る順宅建士 ウォーク問過去問題集 ②宅建業法
価格:1,980円(税込)
ページ数:364ページ
収録問題数:180問(うち20問はR6年本試験問題)
出る順宅建士 ウォーク問過去問題集 ③法令上の制限・税・その他
価格:1,980円(税込)
ページ数:410ページ
収録問題数:201問(うち16問はR6年本試験問題)
本試験は出る順宅建士シリーズの基礎知識で合格できる
宅建試験の本試験においては、テキストに書かれている基礎知識をアレンジした問題が大量に出題されます。
実際に、私が本試験の直後に「出る順宅建士」シリーズを使って検証したところ、以下のような結果となりました。
(ここにある合格ステップとは、重要事項が集約されたまとめ表のことです。)
R6年度本試験 正解を選ぶのに必要な知識の出所 | 問題数 |
出る順宅建士 合格テキスト 合格ステップ Aランク | 24問 |
出る順宅建士 合格テキスト 合格ステップ Bランク | 7問 |
出る順宅建士 合格テキスト(合格ステップ以外) | 5問 |
出る順宅建士 ウォーク問(正答率60%以上) | 3問 |
過去問題集(ウォーク問以外) | 2問 |
その他(統計、土地・建物) | 3問 |
不明 | 6問 |
合計 | 50問 |
「合格テキスト」に書いてある知識で36問、「ウォーク問」の正答率60%以上の基礎的な問題から得られる知識の3問も合わせれば、「出る順宅建士」シリーズだけで実に39問の正解を導くことができたことが分かります。
もちろん、この中の一部には難問とされる問題も含まれているため、正解するためには+αの現場思考力が求められるのですが、それでもこの表からは「出る順宅建士」シリーズの精度が高さが伝わってきます。
詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。

ココがスゴイ!「出る順宅建士」シリーズのいいところ
その1、解説が充実している
「出る順宅建士」シリーズは、テキストも過去問題集も情報の密度が高く、解説文がビッシリと書かれています。
テキストには、言葉の定義や制度の背景も書かれていて、各分野の全体像が掴みやすくなっており、過去問題集の解説を読めば、問題の正解を導くためのプロセスがよく分かるようになっています。
このように、講義動画を視聴しなくても、ある程度は本試験合格に必要な力が身に付いてくるため、効率的に学習を進めることができ、独学勢にもオススメできる教材となっています。
その2、圧倒的なボリュームがあり網羅性が高い
「出る順宅建士」シリーズは、テキストのページ数が3分野の合計で1,230ページもあり、過去問題集の問題数は3分野の合計で550問(うち50問は前年度本試験問題)もあります。
これだけのボリュームがあれば、「出る順宅建士」シリーズだけでも本試験合格に必要な知識を十分にカバーできるでしょう。
こちらに関しては、私が前のトピックで検証した通りですね。
その3、正解率○○%の表示がある
宅建試験の正解率ごとの問題数は、以下の通りになっています。
正解率 | R4年度 | R5年度 | R6年度 |
80%以上 | 22問 | 23問 | 24問 |
70%以上 | 32問 | 32問 | 35問 |
60%以上 | 38問 | 38問 | 38問 |
50%以上 | 42問 | 44問 | 45問 |
40%以上 | 43問 | 46問 | 46問 |
最低点 | 36点 | 36点 | 37点 |
(正解率はLEC「出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集(2023~2025年版)」の「受験者正解率」を参照)
この表を見れば、正解率60%以上の問題を確実に取れば、合格できることが分かります。
他社の問題集の場合だと、A~Cランクの3段階までとなっていることが多く、力を入れるべき問題をよく絞り込めなかったりします。
これに対し、ウォーク問には具体的な正解率が表示されているため、例えば、60%以上の問題に全力を注ぐといったように、メリハリをつけた問題演習ができるようになるのです。
その4、テキストと過去問題集がリンクしている
ウォーク問の解説欄には、過去問で出題された知識の確認ができるように、テキストの参照個所の番号が掲載されています。
このリンク機能によって、過去問を解いた後に、解答の根拠となる箇所をテキストの中から素早く探し出せるようになるのです。
この機能を生かせば、後述するテキストのカスタマイズもスムーズに進んでいきますね。
その5、テキストが2色刷りである
「出る順宅建士」のテキストは2色刷りとなっています。
一見、「フルカラーのテキストの方が分かりやすくていいのでは?」と思うかもしれませんが、2色刷りの方が、マーカーが目立ちやすいという大きなメリットがあります。
このメリットを生かせば、後述するテキストのカスタマイズもやりやすいですね。
その6、テキストの余白が広い
「出る順宅建士」のテキストは密度が濃く、情報がビッシリと詰まっていますが、それと同時に、余白を広く取ったレイアウトになっています。
この余白は、情報を書き足すのにちょうど良い広さなんですね。
テキストには載っていないけれど、過去問で繰り返し聞かれる知識があれば、その知識をテキストの余白部分に書き足していくという使い方もできるのです。
このことも、後述するテキストをカスタマイズする勉強法とは相性がバッチリですね。
その7、合格ステップ(まとめ表)の精度が高い
「出る順宅建士」のテキストには、「合格ステップ」という、重要な情報が集約されたまとめ表が大量に掲載されています。
前のトピックで検証した通り、この合格ステップに載っている知識が本試験ではよく出てくるんです。
こうしたまとめ表の精度の高さも、ウォーク問シリーズの魅力の一つですね。
「出る順宅建士」シリーズの効果的な使い方
それでは、私の受験体験も踏まえつつ、「出る順宅建士」シリーズの効果的な使い方について紹介していきたいと思います。
1、権利関係から学習を始める
LECの「出る順宅建士」シリーズは、第1巻が権利関係、第2巻が宅建業法、第3巻が法令上の制限・税・その他、となっています。
この順番にならい、1番最初は権利関係から学習をスタートさせるのが最もオススメです。
権利関係は、理解するまでが大変なのですが、知識のメンテナンスはそれほど負担にはなりません。
一方、宅建業法と法令上の制限・税・その他は、理解しやすいのですが、知識のメンテナンスがとても大変です。
宅建業法と法令上の制限・税・その他を先に始めてしまうと、これらの知識のメンテナンスの負担に苦しみながら、権利関係の理解にも手こずるという二重苦となり、最悪の場合、学習を挫折してしまうかもしれません。
権利関係からスタートさせておけば、知識のメンテナンスの負担は軽いため、他の2つの科目の学習もスムーズに進んでいきます。
2、テキストと過去問を往復する
まずは、しっかりとテキストを読み、学習する単元に出てくる難解な専門用語の定義を理解するようにします。
また、制度が作られた背景や、知識の階層構造も理解し、なるべくその単元の全体像を把握するようにします。
こうすれば、「今は何の話をしているんだっけ?」と悩むことが無くなり、過去問も解きやすくなります。
このようにしてテキストを読んだ後は、その単元の過去問を解き、テキストで得た知識がどのように聞かれるかを体験するようにします。
その後は、過去問で聞かれた知識に着目しながら再びテキストを読んでいくと、最初に読んだ時には気にも止めなかった情報がよく見えるようになってきます。
こうやってテキストと過去問を往復することで、テキストの中から重要な知識が浮かび上がってくるのです。
このようにして、単元ごとに一連の往復サイクルを行った後に、次の単元へとコマを進めていきます。
間違っても、テキスト一冊をいきなり通読するというやり方をしてはいけません。
3、テキストをカスタマイズする
過去問で聞かれた知識に着目しながらテキストを読むということは、過去問の解答の根拠となる箇所を、テキストの中から探し出す作業でもあります。
こうして見つけた個所には、マーカーを引いて情報を絞り込むようにしましょう。
そこにあるのは過去問とリンクしている知識なので、そこから本試験の問題が作られる可能性が極めて高いのです。
その一方、テキストに記載は無いものの、過去問でよく聞かれる知識があれば、その知識をテキストの関連する箇所に書き足すようにしていきましょう。
以上のように、情報の絞り込み&追加というカスタマイズを行っていくことで、テキストは強力な暗記ツールへと変貌していくのです。
4、直前期にはテキストを何度も見返す
以上述べてきた学習方法を続けていれば、直前期には自分だけのオリジナルテキストが完成していることでしょう。
これらは、覚えるべき知識が極限までに絞り込まれた、究極の暗記ツールなのです。
後は、そのテキストを何度も見返しながら、問題演習を続けていくだけです。
こうすれば、本試験までに効率よく基礎知識を維持することができるようになります。
本試験当日には、テキストこそが心強い戦友であったと実感できるはずです。
まとめ
この記事では、LECの宅建教材「出る順宅建士」シリーズのレビューを行い、あわせて効果的な使い方についても紹介してきました。
「出る順宅建士」シリーズは、理解もしやすく網羅性も高いため、幅広い層の受験生にオススメできる教材となっています。
今後、宅建試験の受験を検討している方は、是非ともこのレビュー記事を参考にしてみてください。